朝晩と冷え込むようになり庭では秋の虫が大合唱。
さすがにもう出番はないかな、、ということで
窓辺に取り残されたように置かれていた蚊遣りをしまいました。
ススを洗った後、指についた匂いが
短かった夏の名残りのようで何とも寂しい気持ちに。。
今の家に越して来るよりも前、
アパートで暮らしていた頃に奮発して買った南部鉄器の蚊遣り。
岩手の鋳鉄作家・小笠原陸兆デザインのもので
当時、南部鉄器の鉄瓶が欲しくて探していたところ
たどりついたのがこちらの蚊遣り。
4000円と蚊遣りとしてはかなりいい値段でしたが、
ユニークなフォルムに惹かれるものがあり
鉄瓶をやめ思い切って購入、それもなぜか２つ。。
２つ買っても鉄瓶の予算よりも安いからという妙な安心感があったのだと思います…(´Д｀；)
ざらっとした無骨で重厚な質感ながらモダンなデザインなので
和室にはもちろん、リビングでも大活躍でした。
この蚊遣り、今年もうひとつ買い足そうと探してみたところ
残念ながら今はもう製造されていませんでした。
デザインをされた小笠原陸兆氏も2012年に亡くなっていたと知り
当時あこがれのまま手に入れることができなかった南部鉄器の鉄瓶も
いつか手に入れたいと思いました。
蚊遣りとすだれ、夏のいつもの風景も見納め。
古びたすだれも来年は新調しないとなぁ。
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